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批判的精神

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〈居場所型BookCafe『STUDIO鎌倉第四次空間』〉
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 首相が改憲について、「機は熟した」と言ったそうですが…。
 先の選挙において、自民党の得票率は比例区において約36%で、得票数は約2,000万票です。日本の有権者数は、大体1億400万人ぐらいなので、有権者数全体から見たら20%ぐらいの人数比になるでしょうか…。人口全体から言えば、さらに小さくなって15%ぐらいになるでしょうか…。まぁ、単純に自民党支持の方々が全員憲法の改憲に賛成だとしても全国民の15%程度、他の人々を入れたとしても、現在、憲法を変えることに賛成の国民が、過半数、すなわち機が熟すほどの数になったとは考えづらいと思います。なので、首相が持つイメージと実際は、少々ズレがあると言ってよいと思います。で、僕が気になるのは、そこだけではなく、今、政治的には、国会における議員数において過半数以上を占める自民党の首相を含む皆さんが、それこそ国民全体の7分の1程度の支持を得られているからといって国民全体が、もしくは多数の者が賛成しているのだと単純には考えてほしくないな~、という点です。
 ここらへんのことをしっかりと理解していない場面が、最近の政治局面では多く見られます。 例えば、一昨年成立した安保法案などでも、成立後も説明をしていくと言ったり、米国の戦争に巻き込まれるようなことは絶対ないなどと言ったにもかかわらず、その後の説明審議は尽くされてはいないようですし、今年に入ってからは、米国の東アジア政策に引きずられる結果、米国の軍事作戦支援に自動的に参加をしています。今までであれば、憲法9条を盾として、米国の軍事作戦などの支援を単純に行うことは難しかったはずです。ましてや、米国と対峙している国は、その攻撃目標は在日米軍基地であるとはっきりと言っているいじょうは、日本の安全保障を考える上では、米国の軍事的な作戦に無条件で乗っかる前に、事前に日本としてやるべきことは、まだまだたくさんあると思うのは、僕だけでしょうか。
 安保法制のときも、日本の安全保障を考えその抑止力を強化するためには、法律を作らざるを得ないのだと主張していました。しかしながら、最近の現実を見ると、政府の言う安全保障は、戦争をやることが前提で、戦争を回避するための方策ではなく、戦争をすることを不可避とした上での安全保障であったり、軍事力頼みの抑止力であることが明白です。戦後の日本は、敗戦の反省に立ちそうした世界観を否定したことから始まったのではないでしょうか…。ある意味で、国会議員数の数だけを見て、自分たちの考えが十分に支持されているのだと考えるのだとしたら、いつか来た道の繰り返しになっているように見えてしまいます。いや、むしろ近代民主主義的なシステムは、その運用において謙虚な注意力を、特に、与党となるような政党がしっかりと持たないと、独裁性などが知らず知らすのうちに強まる傾向があると、中でも政治に関わる方々が十分に理解するべきではないかと思います。そして、それゆえの近代立憲主義であったはずなのですが…。

 しかし一方で、そうした政権に対する支持率が高止まっている状態を見るに、当事者となったときのことだとか、何年か先の変化についてだとか、起きている事象の全体を見渡したときの見え方の違いだとか、過去の歴史と照らし合わせたときだとか、もっと単純に言えば、前提性を疑うような意識や視点が、年を追うごとに社会全体として希薄になっているように感じます。この傾向の基底にある問題は、国民における想像力の低下にあるような気がしています。が、人間にとっての想像力は、生きていく上に必要不可欠な資質であるがゆえに、すべての人がそもそも持っているものだとも言えるので、正確に言えば、想像力を阻害するような要因が強化されていると言った方がよいかもしれません。そうした傾向が強まる原因として、資本主義というシステムが持つ構造的な問題が関わっているのは明白ですが、説明が長くなるので今回は深入りしません。ともかく、そうした傾向に対して意識的に抑制をかけないと、想像力は自然と低下してしまうということは知っておく必要があると思います。ゆえに、教育の問題と密接な関係があるのですが、それも別の機会に…。

 長くなってしまったので、少々無理矢理のまとめに…。今回指摘をしたように、最近は、意図的かどうかは別として、実際、大きな権力を有しているものが、様々な手段を利用し自分たちに有利な空気感を社会に作り、多くの人々の想像力の低下をよいことに、自分たち中心の世界の押しつけ傾向を強めているように感じます。その風潮にたいして、僕たち市民はどうすればよいのでしょうか…。それは、180度否定の反的な意識を持つまでもなく、せめて批判的な意識を土台として、様々な社会的事象を考えてみるという心構えが、特に、今の日本には必要だと思います。ゆえに、ほんの少しでよいので、歴史や哲学や思想などを学ぶ試みを実践しましょう。(^^)/

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