So-net無料ブログ作成
検索選択

発展幻想

futenma2015.jpg

 世界経済の成長への懸念などを理由にして、日本の株安などが語られているのを読んで考えたことをメモしておきます。

 〈さらなる資本主義的経済発展を望むにしても〉
 道はそれだけではないとは思いますが、百歩譲って、資本主義下におけるさらなる経済的な発展を望むのであれば、その原動力となる「新市場開拓」と「技術革新」は、外すことのできない必須条件であるのは誰もが知っています。でも、世界を覆い尽くした現在の資本主義社会では、新たな市場や技術革新を継続的に確保をすることは難しく、そのための準備も難儀です。ゆえに、安直な方法として、戦争などによるリセットを人類は繰り返してきたわけなのですが…。

〈安直なリセット方法〉
 何度か紹介したように、近代以降の欧米的世界は、「バブル→恐慌→戦争」という周期を懲りることなく続けてきました。つまり、現在の構造のままほっぽっておけば、世界は株安だろうが何であろうが経済的なマイナス要因が自動的に発生し、不況へと再突入した結果、何らかの強引な力によって市場などがリセットされてしまうであろうことは、当然の成り行きとして予想されるわけです。戦争等によるリセットが嫌であれば、違う方法を考えなくてはいけないのですが、残念なことに、未だオルタナティブな方法は実行されていません。そうした世界の動向の中にあって、日本もデフレ型の不況へと突入していったわけです。だから、資本主義社会、特に経済の行き詰まりによって不況になるというのは、世界のトレンドであって日本だけの特徴と言うわけでもないのです。

 〈せめて日本だけでも…〉
 で、とりあえず、せめて日本だけでも不況から脱しようと思えば、資本主義発展の大原則である「新市場開拓」と「技術革新」を他国に先駆けて確保するしかありません。例えば、日本の不況がデフレ型なのであれば、発展のためにやるべきことは、新規産業による内需の拡大であるとか、技術革新を起こせるような人材の育成だとかです。もし、そうしたことが、実際の施策として実施されないのだとしたら、日本の特に経済は、ドンドンじり貧となっていくのは当然の帰結です。
 ここ数年の現政権は、さらなる発展と言っているわりには、不況から脱し発展させるための原則的な政策を実施することはできず、むしろ真逆な方向の古典的な方法をリピートしただけでした。これでは、日本の経済的な状況がより悪化するのは当たり前です。使い古された方法を何の工夫や展望もなく場当たり的に繰り返している様を見ると、無知ゆえにと言うよりは、分かってわざとやっているようにさえ見えてきます。結果としてのお決まりのパターンを引き出すための、デモンストレーションなのではないかと思えてしまいます。証拠に、現政権下において、特定秘密保護法、安保法制、武器三原則廃止等、戦争ができる国への衣替えの準備は着々と進み、今度はそのために憲法を変えることを目指すとまで公言しだしています。

 〈何のための教育的活動なのか〉
 経済発展のためなら、戦争もしょうがないと再び考えるのか、それとも、今までとは違う価値観による発展を目指そうと考えるのか、国というか人のあり様の根本が問われている時代だと思われます。ゆえに、僕が関わる教育の分野などでは、教育的な活動を行う大前提として、戦争による経済的発展をも辞さないという価値観を持つ人材の再育成を目的として行われるような教育的活動とは、たとえ国から金を出すからと言われたとしても、簡単には与することがないよう、私たちは何を大事にしていくべきなのか、絶えず注意深く見極めていくことを肝に銘じているわけなのです。 昨今、人間の欲望に絡めた誘惑があまりにも多いですけどね。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0